あなたの大学の都市伝説
「あなたの大学の都市伝説」は、大学生たちが共有する興味深い都市伝説を集めた場所です。ホラーからジンクスまで、学生たちの不思議な体験や噂話を楽しめるサイトとなっています。※すべてフィクションです。
小説
神経を研ぎ澄ませて、風を感じる
自己評価「くそダサい」by『私の居場所』
小説『私の居場所』3話目【自己評価「くそダサい」】毎日が同じように過ぎていくのを感じていた。朝目覚めると、冬らしい青空を窓越しに毎日見ることができた。素敵だという思いはあったけど、だからといって僕はそれに特別な思いを抱くことはできなかった。仕事探しは順調ではなかった。自分に合う仕...
「貴意に添いかねます。」
塩と油分が残る指が求人誌を汚したんだ。by『私の居場所』
小説『私の居場所』2話目【塩と油分が残る指が求人誌を汚したんだ。】てりやきバーガーのタレに苦戦しつつも、手短にそれをたいらげ、ポテトとMサイズのスプライトのみがテーブルに残った。ポテトをつまむたびに細かな塩と油分が指に残る。その指でJobaidemやら、タウンワークやら求人の情報...
一番捨ててしまいたいもの。
平日のバリューランチは550円。by『私の居場所』
小説『私の居場所』1話目【平日のバリューランチは550円】駅から離れた地元のマクドナルド。昼頃には子連れのお母さんたちでにぎわっていた。「自分は浮いた存在だな。」と自分を顧みたが、私以外の誰も私のことなど気にかけている人はいなかっただろう。「あの辺にしようか。」自分の座る席に目星...
ごはん粒が壁にくっついている。
ごはん粒が壁についている。炊飯器の位置は壁に随分と近い場所で、壁と炊飯器の間にしゃもじ立てが炊飯器側にくっついている。ごはんをよそった後、しゃもじ立てにしゃもじを戻すタイミングで、しゃもじに残ったご飯粒が壁にこすれて壁のほうにへばりついてしまったのだろう。壁面でカチコチになったそ...
拭い去れない劣等感
いつも横目で見ている。すれ違う誰とも知らぬ笑顔の彼ら彼女らの姿を。その度に私の心はドキドキした。そして私が見ていたことを悟られないように、私の視線に気づかれてしまう前に、すっと前に目を向ける。如何にも「あなたの存在になど気にも留めていないのだから」といった表情を作りながら。しかし...