一番捨ててしまいたいもの。
将来への心配や不安を感じれば感じるほど、
僕の体はどうしようもなく固まって、
どこにも行けない感覚になった。
頭の中はとても混乱して、
何に取り掛かったら良いのか、答えは見つけられなかった。
手に取るものはすべて「いますべきでないこと」のように感じられるけれど、
かといって何かを探し求めたところで、僕がいますべきことを見出せるわけでもなかった。
僕の心と体をむしばむ、「心配や不安」を僕は一刻も早く捨ててしまいたいと思っていた。
だけどそれは、泥だらけになった服の汚れを落とすことよりもはるかに難しいことのように感じられた。
だから僕はただ、神様がそれを取り除いてくれはしないかと毎日天を仰いでいた。
この辛さをわかってくれるのも、きっと神様しかいないと、そう思った。
「私の人生を素敵なものにしてください。」
そう告げる瞬間があるから、明日にまた期待を寄せることができて、生き延びることができたと思う。
僕は素敵に生きたい。
ゆたか
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