僕はいつ、カルピスに出会ってしまったんだろう
幼い頃からカルピスのことを知っている
白濁として爽やかなあの飲み物を
僕の人生においていつ
いったいどこで
初めて口にしたのだろう
誰が幼い僕の前にそっとカルピスを差し出してくれたのだろう
そのときからおれはカルピスなしでは生きられない人生になってしまったんだ
もしも世界からカルピスがなくなったら
一体おれは、カルピスの代わりに何を飲めばカルピスを飲んだときのように満たされることができるのだろう
ピルクル
そうか
ピルクルさえあれば、カルピスなしでもなんとか生きていけるかもしれない
響きも語呂も酷似している
だがしかし
それならカルピスソーダの代わりになるものは?
カルピスとソーダのカルテット
僕の口のなかで
シュワッと
甘く
柔らかく
優雅に舞い踊る
究極の掛け合い
独特の爽やかさ
その名称の響き
カルピス
×
炭酸
=
カルピスソーダ
一国の王ですら、その刺激欲しさに夜な夜なコンビニに駆けていった記憶もあるくらい(そんな事実も世界のどこかにきっとあるはずだ)、人の心を鷲掴みにするその飲み物の代わりに成りうるもの
ない
あるはずがない
いや
あってはならない
カルピスソーダの地位を揺るがすものなど
これからの世界に現れることなど
到底考えられない
今年もカルピスのある夏を迎えられてよかった
感謝
YUTAKA.
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