ダビデ王 夜空を見て一人思ったこと。
Statue of King David by Nicolas Cordier
in the Borghese Chapel of the Basilica di Santa Maria Maggiore.
主、われらの主よ、あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。あなたの栄光は天の上にあり、 みどりごと、ちのみごとの口によって、ほめたたえられています。あなたは敵と恨みを晴らす者とを静めるため、あだに備えて、とりでを設けられました。 わたしは、あなたの指のわざなる天を見、あなたが設けられた月と星とを見て思います。 人は何者なので、これをみ心にとめられるのですか、人の子は何者なので、これを顧みられるのですか。 ただ少しく人を神よりも低く造って、栄えと誉とをこうむらせ、 これにみ手のわざを治めさせ、よろずの物をその足の下におかれました。 すべての羊と牛、また野の獣、 空の鳥と海の魚、海路を通うものまでも。 主、われらの主よ、あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。
詩篇 8:1-9 JA1955 https://bible.com/bible/81/psa.8.1-9.JA1955
ミケランジェロ作のダビデ像で有名なダビデ。
デービッドという名前を持っている海外の方が多くいらっしゃいますが、その名前はダビデから来ています。
ダビデの時代、イスラエルの民は頻繁にペリシテ人と戦争を繰り返していました。
その中の最強の戦士と言われていた人物でゴリアテという人物がいます。とにかく体がでかくて巨人族という話もあったくらいです。しかしそんな人物をほとんど鎧を身にまとわずに倒してしまうのだから、本当に男としてかっこよい人物だったわけです。
結局ダビデはその後全イスラエルの王として君臨するようになりました。
さて、そんなダビデですが、とっても神様のことを頼りにしている性格でした。
おまえ(ゴリアテ)はつるぎと、やりと、投げやりを持って、わたしに向かってくるが、わたしは万軍の主の名、すなわち、おまえがいどんだ、イスラエルの軍の神の名によって、おまえに立ち向かう。
サムエル記上 17:41-49
ダビデは生前詩(うた)を通して神様にたくさんの信仰告白をしています。
そしてそれは『詩編』という書物になり、旧約聖書のなかの一部分となっています。
その第8篇にダビデは、夜空を見て思ったことを綴っているのですが、それはどんなことかというと、
「どうして人間を神様は顧みてくださるのだろうか。神様に似たように私たちをお造りになって、どんな被造物よりも優れたものとなさったのだろうか。ああ、私たちのことをこのように貴くつくってくださった神様はなんと尊いお方なのでしょうか。」
という内容です。
なんていうか。
すごい素敵なこと考えてたんですよね。
ダビデって。
根本的な悩みを抱えながらも、それでもこうして人間としての生を受けたことに感謝していた。
夜空を見るたびにダビデのことを思い起こし、感謝できる人間になりたいものです。
yutaka
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