目と目が合いました。(前編)
パーキングの入り口の方から私の車の方に3人の女性があるいてきた。
スラッとして、髪も脚も美しく長いきれいな女性たちだ。
車内の掃除を終えた私は、車を降りてそろそろ帰ろうかと思いながら運転席で携帯をいじっていた。
ふと彼女たちの存在に気づいたが、そわそわしてしまって、瞬間扉をあけて外に出た。
女性慣れしていない私にとっては、そういう存在が近寄ってくるだけで、なんとなく恥ずかしい気持ちになってしまうのだ。
右隣にあったTOYOTA社製の白いプリウスは彼女たちのものだったようで、咄嗟に運転席から出た私が私の車とプリウスの間から出てきてくれることを待っていた。私がモタモタしているとプリウスの助手席のドアを開けられないからだ。
あわあわとしていた私だったが、それでも男の性は無意識のうちに働いて、彼女たちの顔をチェックしていた。つまり、遠目からではなく近くから見ても果たして本当に美人なのかどうかを確かめるためである。
美人だった。
一人の人と目があった。
彼女の視線に敗北して、私は瞬間目をそらした。
さも、「興味はないですよ。」という表情を作りながら。
当然、それは嘘八百だ。
さて、私が目をそらしたことはとりあえず置いておいて、彼女の視線について考えたいのだが、
彼女はなぜ私の目を見たのだろう。
続く。(後編で考察してみます。)
yutaka
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