動物はみんなファミリー
過去うつになったとき、誰も僕のことを理解してくれる人はいないように思えて、その時からなのか、その前からすでにそうだったのか、僕は誰のことも信用しなくなった。
そして、僕のことも誰かが信用してしまってはいけないと思うようになった。だから、誰かを頼みとすることにいつも抵抗を感じたし、誰かが僕に精神的に寄りかかろうとするなら、僕はすぐさま避けるように立ち去ってきた。こうして僕は孤独になった。
しかしそれが僕にとってマイナスだったと言いたいわけではない。自分という存在にひたすら向き合うことのできる時間で、「自分とは?」という問いを深く吟味する時間だったような気がする。そして確かに自分という存在の輪郭は以前よりもずっとはっきりとしたものになったことは確かだと思っている。
しかしその一方で、そのスタンスでは乗り越えられない人生の問題も存在するということを学んだ。自然界に目を向けてみると、動物なんかは特にそうだけど、単体で行動しているものははるかに少ない。常にファミリーで行動するか、集団で群れを成して行動している。単体でなくそのようにしているのは、そうしてこそ厳しい野生の世界を生き抜いていくことができるということを、知恵として頭で理解しているからだろう。
孤独なのは悪くない。しかし自然界においては狙われやすい。ライオンですら大群の蜂にはかなわないように、単体はどんなに力があっても大勢の前で無力に帰す。人間界においてもその法則はあてはまるだろう。一人で越えていけるものは実は少ない。この瞬間、辺りを見渡してみよう。その椅子は誰が作ったのか。その机は誰が作ったのか。コメは誰が育てたのか。いま着ている服は誰に作ってもらったのか。
自分ひとりの世界に浸っていても、結局は誰かが作ってくれたものを使って生きている。これを認められるまでに、随分と長い歳月を要してしまった。
YUTAKA.
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