IKEAが低価格を実現できる一つの要因


【IKEAの鉢植えを手に取るのに苦労した話】

 以前植物の鉢植えを購入しにIKEAに行ったんだが、よい感じの鉢植えを見つけたので、それを手にとってレジに向かおうとした。しかしながら、積み重ねられた鉢植えが下に重なる鉢植えにすっぽりとはまってしまって、引き離すことがなかなかできない。困ったもんだと思いながら、五分くらい格闘してようやく下の鉢植えから引き離すことができた。誰がこんな押し込んだんだ!?というかこれはもしかして、二つセットで買わなければいけないのか!?と思ったことが以前あった。それで、今日たまたまイケアのデザインについて書かれた本を読んでいのだが、なぜそんなことになっていたのかという答えを得た。


【鉢植えがとりにくかったのはIKEAの企業努力】

徹底したIKEAのコスト削減思想

 イケアはめちゃめちゃ安い。だがそれは品質が悪いというわけではなくて、イケアが余分な中間コストを徹底的に抑える努力を欠かしていないからこそ実現できる価格だということ。 そのコスト削減の対象は配送コストにまで及んでいる。

 積み重ねられた鉢植えに関していえば、梱包の段階で段ボールに最大限敷き詰められる角度でそれを梱包している。しかも開梱して手間なく陳列できる工夫もされているゆえ、鉢植え同士が運搬段階の揺れなどで癒着にほど近い状態になってしまったのだろう。「空気(段ボール内の余分なスペース)を運ぶのは悪だ」というIKEA語録もあるくらいだから、段ボールの箱の中は随分と密度が高いみたいだ。


 デモクラフィックデザイン

 というデザインフィロソフィーをIKEAは掲げている。「優れた品質とデザインは多くの人が手に入れられる価格であるべき。」という理念だ。それゆえIKEAは構想段階の一番初めに「いくらで売りたいか」ということから考えはじめる。その理念に基づき構想され店舗に並んだ商品を幸いにも多くの人が手に取り、IKEAを生活の一部に取り込んで行く。


 私に関して言えば、IKEAが生活の半分以上になっているかもしれない。素晴らしい商品が手に取りやすいことを実現してくれるIKEAが家から遠くないところにあることが、とてもありがたいことだなあ。 

 あ、ちなみに鉢植えはすごく気に入っています。


YUTAKA.

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