偉大な日本の絵師 - 葛飾北斎 -
※数え年83歳頃の自画像 ( Wikipediaより引用 )
葛飾北斎
彼の言葉
70歳までに描いたものは本当に取るに足らぬものばかりである。(そのような私であるが、)73歳になってさまざまな生き物や草木の生まれと造りをいくらかは知ることができた。ゆえに、86歳になればますます腕は上達し、90歳ともなると奥義を極め、100歳に至っては正に神妙の域に達するであろうか。(そして、)100歳を超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう。
数え年90歳でこの世を去る。
彼の言葉をによれば奥義を極めた年齢。
しかし彼が最期に放った言葉は、
天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得(う)べし
(もうあと5年長生きできたら、本当の画工になることができたものを)
現状に満足せず
引っ越し93回。
改名すること30回。
生涯現役として描いた絵は3万点。
「世界第一の画工になる」と本気で宣言した男。
80歳を越えても、
「猫一匹も描けない。意のままにならない」
と、
悔し泣きをした絵師。
それが葛飾北斎。
時は流れ現代、
そんな人物が描いた作品は
世界的に絶大な評価を受け、
19世紀における世界最高峰の画家
のひとりと目される。
言わずと知れたレオナルド・ダ・ヴィンチ
そういった
世界の巨匠に並び称されることもしばしば。
どの分野だとしても、
本物の人間は、
自分に限界を設けていない。
※齢88歳の北斎の作品『雪中虎図』
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