神がもし、 世界でもっとも不幸な人生を 私に用意していたとしても


ベートーベン




彼は音楽家として成功したが、決して順風満帆だったわけではない。  




26歳という若さで中途失聴者になり聴覚を失った。 




しかし彼が偉大な作品を残した時期というのは、聴覚を失ってからの10年間だった。 

傑作の森ともいわれたりする。 




 致命的な痛手を負いながらも、それに果敢に立ち向かった彼が残した名言がある。 




Even if God is preparing the most unfortunate life for me in the world, I confront destiny.  
神がもし、 世界でもっとも不幸な人生を 私に用意していたとしても、 私は運命に立ち向かう。 




 交響曲第五番「運命」という曲を彼は書き残したが、彼の満身創痍の精神が創出したそれに、ほとばしるような熱い魂を感じない人はいないのではないだろうか。 







 ベートーベンという偉大な音楽家は、 自分に定められていることなど何もないことを、 彼自身の作品を通して証してくれたように感じる。 




 自分という人間の可能性は、何によっても遮られることはないということを教えてもらった。 




 この時代に、彼のような人間が多く表れてくれるなら、なんという幸せだろう。 




 そんな時代になることを願おう。


YUTAKA.


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